死んでから離婚する男
週末だというのに東京は雨です。それとなんの関係もありませんが、今回のニュースはCNN.COM で見つけた珍事です(記事はAPが配信しています)。死んでしまってから離婚する男性の話です。
アメリカはピッツバーグ。男性歯医者さんが奥さんとの離婚を準備していたところ、離婚が成立する1日前に、この歯医者さんが死んでしまいました。奥さんの方は書類にサインを済ませていて、夫の方がサインするばかりだったのに……。
さて、この歯医者さんの弁護士が「離婚はクライアントの遺志だった」とのたまわり、離婚の成立を認めるよう裁判所に証明書の発行を求めたからややこしい。確かに離婚が成立するかどうかで遺産相続の仕方とかが変わってくるでしょうから……、と思ったら、そうでもないらしい。
ここで少しお勉強。ペンシルバニア州の法律では、離婚の手続きを離婚それ自体と資産配分の二つに分けて進める仕組みになっているそうです。資産配分が決まらずなかなか離婚が成立しないと、それが理由で再婚できない、という人も出てきます。二つに分けて進めることで、再婚してから資産配分の問題を後から処理する、ということができるわけです。
しかし、今回の件ではそれが逆転。資産配分の方は既に問題解決していて、亡くなった歯医者さんの遺産で奥さんが引き取った子供の養育費を支払うことなどは決まっているそうです。だから、ますます正式に離婚を認める意味がないということになってしまう。それで裁判所はいったん離婚を認めない判決を出したのだけど、異議申し立ての余地を残したそうです。
ちなみにこの歯医者さんが亡くなったのは2002年のこと。なんと、まだ見つかっていない犯人に殺害されたらしい。死後の執念の離婚(?)が成立するかどうか、結果が気になりますね。