裸のバービーは「言論の自由」といえるか?
明けましておめでとうございます!
今年もalpha-random talk をよろしくお願いします。
さて、年明けの一発目はちょっとだけシリアスな話題。
「裸のバービー人形の写真は言論の自由といえるのか?」
みなさん、どう思います?
話の発端はアメリカのユタ州にいる芸術家の写真。この芸術家、バービー人形を裸にして調理器具に痛めつけられるような構図の写真をいくつも発表していたのです。ロイター英語版の記事によると、この芸術家曰く、写真は「女性を物質化する社会」と「バービー人形に潜む美意識の神話」を批判しているのだそうです。
バービー人形を製造する玩具メーカーのマテル社にしてみれば、裸にされたこと自体は問題ではないようです。そりゃそうですよね。着せ替え人形ですから。それよりも、著作権と商標権の侵害に値する、という主張でこの芸術家を訴えたのです。
うーむ。じゃ、例えば僕がガンダムのプラモデルを作って、その写真をネットで公開したら、著作権の侵害に該当するのでしょうか? ちょっと難しそうですね。バービー人形の写真でお金儲けをしていたかどうか、が一つの焦点になりそうですが、残念ながら記事にはそこまでは書かれていませんでした。
結局、米国連邦裁判所の控訴審は芸術家の主張を認め、マテル社の訴えを却下しました(一度はマテル社の言い分が認められ、その判決を覆したようです)。つまり、バービー人形がかなり社会に浸透しているので、それを言論や表現に使うのは問題ない、ということです。おそらく、この芸術家が問題の写真を「社会批評」にとどめたのが良かったのでしょう。
日本でも有名キャラクターのパロディーというのはかなり多く出ています。個人的にはやはり、それを商売道具として使うとなると、「言論の自由」と主張するのは難しくなるかなぁ、という気がします。