ネットで自殺中継
自殺と言えば日本では1993年頃だったか、「完全自殺マニュアル」という本が売れましたね。実は僕も本屋で平積みになっているのを見て買ってしまった一人です。それを読んで実際に自殺した人が見つかったとかで問題にもなりましたが、しかしあれはあれでかなり知的好奇心をくすぐってくれる物があります。
その中に一つ、自分が薬を飲んで死んでいく際に、ノートに自分の状態を書きながら死んでいった人の事例が紹介されていました。今日の話は、それをインターネットでやっていた少年の話です。
アメリカはシアトル州で、16歳の少年が「毒薬を飲んで自殺する」とインターネットの掲示板に書き込みました。んで、実際に毒薬を飲み、ぐったりしてきたというところまでを掲示板に書いていたそうです。しかしそれを見ていたサーバー管理者の女性が少年のおおまかな住所を割り出して地元の警察に報告。少年はぎりぎりのところで助かったのだそうです。
で、この女性のコメント。「嘘の可能性も大きいと思ったけど、それで人が死ぬかも知れないかと思うと、だまされても良いと思って警察に連絡した」。
ええ人や……。
実際のところ、この掲示板での反応は大半が励ましの言葉だったそうです。でもやっぱり、「嘘だろ」「死ぬなら森で死んで土に帰れ」というのもあったそうです。無理もないというか、相手がだれだか見当もつかないと、疑って当然というのはありますな。
この話を紹介したロイターの記事にもありますが、こういうのは助けを求めているケースが多いのでしょう。もし同じようなケースに出くわしたら、僕も、だまされてもいいから助けになることはしてみようかな、と思ったのでした。