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国体とゼネコンの奇妙な関係

 スポーツの秋です。ってなわけで、体育の日を前にスポーツの話題でいってみましょう。

 「国体」は国民体育大会の略称です。大会の名前からして戦後復興期の臭いがぷんぷんしますな。各選手は地元の都道府県を代表して出場して、都道府県の中で一番頑張ったチームに天皇杯が与えられるという仕組みです。

 国体は毎年、全国の都道府県が順番に開催するのが特徴です。それはなぜかというと、開催地はそれを地域振興策とするからです。スポーツ選手と観客が沢山集まれば、町がにぎわってハッピー、てなわけ。んで、それをもっと盛り上げるために、開催地は地元のチームを強化します。

 強化といっても、超強化合宿をするのではなく、他の都道府県から優秀な選手を引っ張ってくるんですね。国体の時だけ、地元の高校の先生になっていたりして。……ん? それはインチキではないかって? うーん。でも、そんなことが昔からずっと続いているのですね。

 なにしろ国体はもう、38年連続で開催地が優勝しているのです。すごいですねぇ。ド田舎の方なんて、普通にやったら人口規模からして優勝なんてあり得ないところもあるでしょうに。朝日新聞によると、毎年開催地が夏の大会の終わりに2,3位につけて、秋で逆転するのですな。でも、今年は高知が夏期大会を終えて18位で、秋大会で逆転優勝というのはなさそうです。39年目にして悪しき伝統が終わるわけです。

 悪しき伝統といえば、国体のために開催地が無理して施設を作ってしまうという問題があるのです。それはつまり、ゼネコンのための国体でもあるわけです。多くの体育施設は、国体が終わると利用価値がなくなってしまうのですな。そんな施設を作るために、どかどかと税金が使われているわけです。

 国体選手に恨みはないけど、こういう話を聞いてしまうと「国体っていらないよなぁ」と思いますね。だって多くのスポーツはそれとは別に、日本選手権とかをやるわけでしょう? もっとまともなスポーツ振興策に期待したいところです。

 今日はちょっとお堅い話になってしまいました。