« 人間シチューで終身刑 | Main | 「巣ごもり景気」と売春の深い関係 »

アフガンの風に立つライオン

あなたや、日本を捨てたわけではなく 僕は今を生きることに思い上がりたくないのです

 これは、さだまさしの「風に立つライオン」の歌詞の一部。アフリカで働く、お医者さんの歌ですね。趣味がおやじっぽい、と言われてしまいそうですが、個人的にはけっこう好きなんです。ジーンとくるものがあります。

 今日はついに北部同盟がタリバンを追い出したという、アフガンのカブールからです。16日の朝日新聞に、カブールの動物園にいるライオンの写真が掲載されました(撮影はロイター)。

 この雄ライオンの名前はマルジョーン。40年以上もこの動物園にいるのですが、今は目が見えないらしい。しかも、かなりヨレヨレでヘタレてしまっています。空爆で動物の世話どころではなくなって、ちゃんと餌を貰っていないのかも知れません。

 では、なぜ盲目なのか? ちょっとしたいきさつがありました。

 1995年にある男性が「ライオンと決闘したい!」と檻の中に侵入してきた。ライオンのマルジョーンは「売られた喧嘩は買うぜ!」と反撃し、男性に大けがを負わせました。男性はしばらくして死亡。後にこの無謀な男性の兄がマルジョーンに向かって、手榴弾を投げつけました。それでマルジョーンは失明してしまったわけです。

 ライオンと決闘する弟も弟だが、復讐のために手榴弾を使う兄も兄。大人げない、というより、バカ丸出し。ライオン君はいい迷惑です。

 ちなみに、朝日新聞の見出しは戦争中のアフガンにひっかけて「百獣の王だって平和に生きたい」。そうだよなー、と思わず頷いてしまいました。