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2001年11月18日

アフガンの風に立つライオン

あなたや、日本を捨てたわけではなく 僕は今を生きることに思い上がりたくないのです

 これは、さだまさしの「風に立つライオン」の歌詞の一部。アフリカで働く、お医者さんの歌ですね。趣味がおやじっぽい、と言われてしまいそうですが、個人的にはけっこう好きなんです。ジーンとくるものがあります。

 今日はついに北部同盟がタリバンを追い出したという、アフガンのカブールからです。16日の朝日新聞に、カブールの動物園にいるライオンの写真が掲載されました(撮影はロイター)。

 この雄ライオンの名前はマルジョーン。40年以上もこの動物園にいるのですが、今は目が見えないらしい。しかも、かなりヨレヨレでヘタレてしまっています。空爆で動物の世話どころではなくなって、ちゃんと餌を貰っていないのかも知れません。

 では、なぜ盲目なのか? ちょっとしたいきさつがありました。

 1995年にある男性が「ライオンと決闘したい!」と檻の中に侵入してきた。ライオンのマルジョーンは「売られた喧嘩は買うぜ!」と反撃し、男性に大けがを負わせました。男性はしばらくして死亡。後にこの無謀な男性の兄がマルジョーンに向かって、手榴弾を投げつけました。それでマルジョーンは失明してしまったわけです。

 ライオンと決闘する弟も弟だが、復讐のために手榴弾を使う兄も兄。大人げない、というより、バカ丸出し。ライオン君はいい迷惑です。

 ちなみに、朝日新聞の見出しは戦争中のアフガンにひっかけて「百獣の王だって平和に生きたい」。そうだよなー、と思わず頷いてしまいました。

2001年11月14日

人間シチューで終身刑

 先週の金曜日に、オーストラリアで初めて女性が「終身刑」で牢屋に入りました。日本には終身刑ってないですね(無期懲役はあるけど)。終身刑とはつまり、死ぬまで牢屋に入れられることです。ロイターの記事によると、オーストラリアでは1990年に終身刑の制度ができたのだけど、これまで女性がその刑をくらったことはないのだそうです。

 この女性(46歳)は男性を一人殺してしまったわけですが、どうも、その殺し方が悪い。人を殺すのに良いも悪いもないだろ! という突っ込みはともかく、とにかくひどいのです。

 まずいきさつを説明すると、女性はこの男性(子持ち)と6年も付き合っていました。そしてある日、二人で愛の営みを終えた後に、男性から「別れよう」と言われます。彼女としては一緒に暮らして資産も共有したかった。しかしそれがかなわず、心に悪魔がやどってしまった……。

 さて喧嘩になり、男性は家の外へと逃げ出しましたが、女性に捕まって家の中に連れ戻されます。そこで男性は37回以上も肉切り包丁で突き刺され、全身の皮を剥がれてしまいます。この時点で男性の死亡は確実ですね。

 さらに女性は、男性の頭も顔も鼻も耳も足も臓器も切り落として、野菜と一緒に混ぜてシチューにしてしまいました。んで、後に帰宅したとみられる男性の子供達のために、ご丁寧に皿に「人間シチュー」を盛ってその場を去ってしまったのだそうです。子供達が家に帰ってどのような反応を示したのかはわかりませんが、心の傷を思うと、いたたまれません。

 さて、今日のオチはややブラックです。

 この女性の職業は、食肉加工の職人さんでした。道理であっさりと皮を剥いで、料理までできてしまうわけです。その技術をもっともっと職場で生かしていれば、と思うと悔やまれます。

 というわけでみなさん、6年も付き合った恋人と別れるときには、くれぐれも注意しましょう。

2001年11月07日

ビンラディン、そっくりさんの悲劇

 今もアフガンでは「報復戦争」が続いていて、アメリカでは炭疽菌騒動が収まらないことを考えると、新聞の1面でアフガン関連ニュースが隅っこの方に追いやられているのがちょっと不思議かな、と思うこのごろ。それにしても、アメリカが血眼になって探しているビンラディン氏はいったいどこにいるのでしょう?

 実はインドにいたのです。そう、あのビンラディン氏が、いつものようにちょっと眠そうな目をして、ながーい髭を伸ばして、ダスパラという街を歩いていたのです。

 と思ったら、この人、ビンラディン氏に似ているだけでした。ロイターによると、この人は45歳で、田舎からダスパラの街に出てきて仕事をさがしていたらしい。ところがどっこい、あまりにもビンラディンに似ているので周りの人達が近寄ってきて大騒ぎ。それで、ついに地元の役人に街を追い出されてしまいました。

 この役人によると、「騒動が起きないよう、良かれと思って追い出した」ということです。確かにまあ、そんなに似ていたのなら、みんなが騒ぐのも仕方がないかな……という気もしますが。多分、仕事も見つからなかったんだろうな、と思うとちょっとかわいそうですね。

 自分とよく似た人が悪い意味で有名にならないことを祈るばかりです。

2001年11月04日

猫に小判、先生にパソコン

 今日の話題はパソコンを使った教育についてです。日本の政府はこれまでに、それなりのお金を投入してあちこちの学校に「コンピューター教室」を作らせてきました。しかし、読売新聞によると、会計検査院の調査でこれがあまり使われていないことが発覚した。具体的にいうと、1クラス当たりのコンピューター教室の利用時間が「週に1時間以上」だったのは、小学校で6%、中学校では21%だったというのです。

 会計検査院というのは文字通り、お金の使われ方をチェックする行政機関だから、こういうことにはうるさいわけですな。調査の対象は1995年度から1999年度の間に補助金を使ってパソコン教室を設けた小学校1202校と、中学校285校なのだそうです。

 んじゃ、何が問題なのか。答えは簡単。パソコンを使った授業をできる先生が、小学校では54%、中学校では29%しかいないのです。これでは「猫に小判」というより、「先生にパソコン」です。パソコンに強い先生方には、是非とも同僚を教育してやって欲しいところです。

 ちなみに、小学校1年でホームページの作り方を教える学校もあれば、中学校3年生で機器の立ち上げといった基本的なことをやっていた学校もあったらしい。おいおい、中学3年で「スイッチの入れ方」はないでしょ、って感じですな。