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トラブル恐れたある警官の顛末

 中国新聞から。

 広島県のある警察署の交通課長(53)が、1998年4月にある女性(49)と出くわしました。その女性が右折禁止の道を右に曲がっていったので、交通課長が停車させて免許を出せと言った。この女性がしぶとい。「急いでいる」のを理由に車を置いて立ち去ろうとした。そうはいくか、と交通課長は腕をつかんで女性を連れ戻し、反則切符を手渡したのです。

 ここまではよかった。

 しかし後日、その女性が「腕が内出血した!」と警察署に抗議。切符を切った交通課長と交渉して、交通違反を取り消してしまったわけです。いやはや、女性のパワーたるや、すさまじい。

 最近になってこれが発覚。当然、問題は違反を取り消してしまった当時の交通課長にある。だけど、本人の「トラブルを避けたかった」というコメントを見ると、うーむ、どうして、交通課長の葛藤が読みとれます。もみ消しがまずいことには変わりがないのだけど。

 もとを正せば、交通違反をしておきながら、ふてぶてしくも立ち去ろうとした女性にも問題あり。かといって、その程度で市民に内出血が出るほどのことをしても良いのか。怪我はあくまで結果でしかないわけですが、その段階で表沙汰になれば、それはそれで「横暴な警官だ!」とマスコミが飛びつくような話題になったかも知れません。

 社会の秩序を守りたい、だけどこのご時世、強気にも出られない。そんな警察のジレンマが伝わってくるニュースでありました。(お、今日はなんか、まともだ)