« おやじ狩りの痛みを知れ! | Main | 「バスジャックゲーム」 »

芥川賞選考委員も人材難か

 新進作家の登竜門として伝統のある芥川賞の選考委員に、村上龍が加わることになりました。以外といえば以外だと思うのですが、これで戦後生まれの選考委員がようやく2人になったそうです(もう1人は宮本輝)。で、新聞記事は「新世代の候補者が増える中で選考会に若い視点を加える狙いと見られる」と解説しています。

 しかし、なんでよりによって村上龍なのでしょう。

 いや、別に村上龍が悪いわけではありません。個人的にはけっこう村上先生の作品は読ませてもらっています。ただ、それだけに、村上龍の「芥川賞批判」が気になるのです。

 「全ての男は消耗品である」の3冊目か4冊目か5冊目かは忘れましたが、ようするに、村上龍は「近代化を終えた日本に芥川賞は必要ない」というようなことを書いている。価値観が多様化する中で、みんながそれを目指すような賞は必要ない、ってことだったと記憶しています。

 そんな事情を知らなければまったく問題はないのでしょう。しかし、個人的にはとても気になります。

 その後、村上龍の考え方が変わったのか。あるいは、芥川賞の選考委員も人材難に陥っているのか。次の芥川賞受賞作に対する村上龍のコメントが楽しみです。