タイタニックの造船会社、ついに沈没?
悲劇の豪華客船といえば、タイタニック。映画も大ヒットして話題を呼びました。
ところであの船を造った会社は、今はどうなっているの?と疑問を持った方、14日付けの読売新聞に答えが掲載されていました。イギリスの北アイルランドにあるハーランド・アンド・ウルフ社は「従業員千七百四十五人を抱えたまま造船所を閉鎖しなくては!」という状態なのです。
記事によるとこの会社は、戦前には世界最大規模の造船会社で、一時期は3万人の従業員がいた。それが、日本の造船業界が韓国勢に圧倒されたのと同じように、日本と韓国の勢いにやられてしまった。最近も大型受注競争に敗れて、ついに7月以降は仕事がなくなってしまった。……ああ、悲劇。
ここでまめ知識。イギリスのロックバンド、ピンク・フロイド1982年に発表したアルバム「ファイナル・カット」に収録された「The Post War Dream」(戦後の夢)という曲にも、こうした悲劇が歌われています。歌詞を翻訳して抜粋すると、
もし、日本人が こんなに船づくりが得意でなければ クライド河の造船所も閉鎖することはなかったのに 奴らにとっても面白いわけがない 昇る日のもとに 子供達がみんな自殺をしてしまうというのだから
という感じです。小説的に、日本を良く知らない人が独り言を言っている場面を歌ったものですが、いずれにせよ、そういう世相を反映していたわけです。で、曲の最後に「俺達の戦後の夢はどうしちまったんだぁ?」となるわけです。
なんだか、今の日本に似てるかも。と思ったのは僕だけでしょうか。
ハーランド・アンド・ウルフ社については、イギリス政府がなんとか支援策を打ち出そうとしているけど、会社側が「もう遅いよ」となげやりになっている様子です。うーん。ヘビーだ。