監禁事件の被害者まで実名報道する地元紙のパワー
インターネットの利点のひとつは、日頃手に入れにくい海外の新聞やニュースを自分で探してくることができることにある。これは実は、日頃手に入れにくい地方新聞や地方のニュースにも当てはまる。例えば新潟日報のホームページを見れば、新潟県の女性拉致監禁事件の情報が充実しているので面白い。
その新潟日報のホームページを久しぶりに見ていると、引き続き女性監禁事件の詳報に力を入れていました。「閉ざされた部屋 〜女性監禁事件」と特集ページへのリンクがトップページの冒頭にあったりして。
驚いたのはその中にあった、2月11日の記事。地元の女性市民団体が、過熱報道に抑えをきかすよう要望しているとの内容です。ここに一部を抜粋します。
同日、県庁で開かれた会見で朝倉代表は、三条市の地域紙「三条新聞」が被害者の実名報道を続けていることについて「被害者をさらに苦しめる、ひどい行為だ」と激しく非難した。これに対し、抗議を受けた三条新聞の山崎勇社長は「行方不明の間、大きなスペースを割いて報道してきた。三条では女性がだれか認知されている」として、今後も実名報道を続ける考えを明らかにした。
なあぁぁんと。全国紙でこのような議論はちゃんとされていたのだろうか。それにしても三条新聞の社長も堂々としたものだ。感心している場合ではないが、そんなニュースにいままで気がつかなかったなんて。
急いで「三条新聞」をネットで探したのだけど、どうやらこの三条新聞を発行している三条新聞社は自社のページは持っていない様子だ。
その代わりに出てきたのが、同社が97年12月に新潟県弁護士会に警告されたというニュース。神戸の児童殺傷事件で被疑者の少年の実名や写真がどこかのホームページに掲載されたことがあったけど、それを批判するのに少年の名前を1文字だけ伏せて報道したんだそうです(97年7月のこと)。
……なんだか良くわからない新聞社だ。そのパワーがちょっと恐いかも。