復活したスーパーマンの淡い夢
プロのアメフトチーム・ナンバー1を決めるスーパーボール王座決定戦。この1月30日のテレビ中継の最中にあのスーパーマンが復活しました。落馬事故でクビから下が不随になったスーパーマン役、クリストファー・リーブスさんが投資顧問会社のCMで立ち上がって歩いたのです。
この人、スーパーマンを演じながらその後障害者になると言う皮肉な人生を歩んでいたことで、兼ねてから有名だった。それだけに「立って歩いた」というのも話題になったらしい。ただ、これはコンピューターグラフィックスで特撮処理されたもので、現実のリーブスさんはいまもほぼ全身不随のまま。
問題は、障害者団体から「誤った期待を与えた」と批判が出ていることなのだ。それで、リーブスさんは「資金さえ十分あれば、脊髄損傷が治療可能となることを訴えたかった」との談話を発表した。なんとか社会貢献したかったのでしょう。
僕はこうした問題に疎い。「こうした騒動が起きたにせよ、脊髄損傷への関心が高まったのではないか」と考えてしまうタイプだ。なによりも議論がないことには、社会に認知してもらうのが難しい世の中だと思うから。しかし障害者の立場に立てば、現実を知ったときの「がっくり度」は大きいのかも知れない。
障害者へのいたわりを失うことなく、こうしたセンセーショナルな訴えを出す方法はないものだろうか。……しばし考えてみるのであった。