女性とオンナの大きな違い
そういえば一時、ドクターキリコというのが世間を騒がせました。インターネットで知り合った人に安楽死の薬を売って自殺を幇助して、その後に自分も自殺したという話。手塚治虫のブラック・ジャックに登場する安楽死推進派のお医者さんにちなんで「ドクターキリコ」と呼ばれたのでした。
その再来かと思われる事件が6日に発覚。静岡市の38歳の女性が、ネット経由で兵庫県尼崎市の32歳の女から筋弛緩剤を購入して自殺未遂しました。なんとも痛ましい事件です。自殺未遂の背景は良くわからないけど、まあ、死ななくて良かった。教会にでも行ってから人生をやり直して下さい。薬を売った方は逮捕されました。あしからず。
と、私は1月6日の読売新聞夕刊や日経新聞夕刊の表記をあえて真似してみたわけですが、どうしてこの女性と女に差が出るのでしょう?岩波国語辞典第4版を引用すると、
じょせい【女性】おんな。女子。婦人。⇔男性。▽主に成年女子をさす。—てき【—的】((ダナ))女のようであるさま。「—な青年」。いかにも女らしい、または、女女しいさま。「—な字」
おんな(をんな)【女】<1>人間の性別の一つで、子を産みうる身体の構造になっている方。男でない人。女子。女性。婦人。成年女子をさすことも多い。
と言うことです。同じじゃないですか。いや、【女性】の最後の「いかにも女らしい、または、女女しいさま」。というのが気になりますね。尼崎市の人は、男勝りだったのだろうか。いや、そんなことで言葉を使い分けるとは考えにくい。私の仕事仲間の間ではいろいろな説が飛び交った。
1)読者が2人の人物を混同しないよう、女性と女を使い分けた。
2)容疑者は「女性」扱いはしてもらえず、新聞上では「女」になる。
3)新聞記者は深く考えていなかった。
などなど。しかしよく見ると、毎日新聞は2人とも「女性」としてました。特にルールがあるわけではなさそうです。しかし読売と日経を読む限り「女性」は被害者で、「女」は悪いやつという印象を受けます。ここで疑問。女は女性に劣るのでしょうか?