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年末の大ニュース、郷ひろみに敗北

 昨年大みそかに放送されたNHK「第50回紅白歌合戦」の分刻み視聴率(関東地区)で、郷ひろみがトップに立った。視聴率、実に56.6%。紅白の人気が落ちたとはいえ、凄いと思う。すんごい昔に恋人関係だった松田聖子との15年ぶりの対決が話題を呼んだという(本当か?)。とにかく、解散を控えて紅白が最後のステージとなったSPEEDが55.1%とかなわなかったのだから、大したものだ。

 ところでその頃、世界はまさに揺れていた。まずロシアのエリツィン大統領が辞任。これだけでもとんでもないニュースだ。が、さらにインディアン航空機のハイジャック事件で、イスラム武装グループとインド政府の交渉が妥結、人質が無事解放されるという展開を見せた。もちろん、この間にもニュージーランドやオーストラリアが2000年を迎え、続く日本でも緊張感が高まっていた。

 しかしそんなことはお構いなく、紅白歌合戦は郷ひろみと松田聖子の15年ぶりの対決に盛り上がり、視聴率が50%を越えていた。不思議な気分だ。別に日本が平和ボケしているからとか、そういう議論を始めるつもりはないんです。ただ、年末の大ニュースが、瞬間的とはいえ、注目度で郷ひろみに敗北した……その事実に圧倒されているんです。僕はその頃、仕事場で2000年問題の対応に追われてどたばたしていたというのに。ああ、なんだかな。