未亡人歴、51年
「きんさん・ぎんさん」で有名な長寿双子の姉、成田きんさんが23日になくなった。107歳と5ヶ月だった。テレビや新聞で見る限り、いつもにこやかだったのが印象的だ。19歳で農家に嫁いで4男7女をもうけたというから、時代が違うとはいえ大したものだ。ところで、その11人のパパは1949年に早々と亡くなったそうです。
そう、きんさんの未亡人歴は実に51年。長く生きていればそのほかにも、多くの知人らが死にいくのを見届けねばならない。きんさんが亡くなったことで一番悲しかったのは、もちろん、さらに生き続けるぎんさんだったに違いない。
そんなに長生きしてどうするのだ。と思っていたことがあった。あるいは、病気に苦しみながら、ぼけながら人に迷惑をかけながら延々と歳をとっていくよりは、適度なところで人生が終わっても良いんじゃないかって。人生の伴侶や仲間が次々と死んでいくのを見届けるとなると、なおさらそういう気持ちが強くなるかも知れない、って。しかし。
生きながらえることの意味合いは、もっと奥深いのだろうな……。
新聞各紙に掲載された屈託のないきんさんとぎんさんの笑顔を見て、そんなことを考えたのであった。