スキャットマンのメッセージ
なぜ今日になって新聞に出ていたのかは良くわからないが、3日にスキャットマン・ジョンが逝去した。57歳。死因は癌(がん)。アメリカのカリフォルニア州でのことだった。
悲しい。
なんでこんな偉い人が、早く死んでしまうのだろう。
1990年代の半ばまでは、ホテルのピアノ奏者だった。いわゆる吃音(きつおん)に悩んでいたが、それが自分の才能だと気づいたことで人生が変わった。スキャッティング(と彼自身は呼んだ)をラップ調に歌うその独特の音楽は、聞いていて楽しい音楽だった。
一方で、歌詞を聞き取るのは難しかったかも知れないが、その内容はとても温かいものがあった。「僕にできるのなら、君にだってできる」そんなメッセージを繰り返し繰り返し歌っていた。欠点を克服してブレークした自分の体験から来る言葉の数々は、説得力があったし、励まされた。
時に僕達は、自分を振り返るのを忘れる。社会はシビアだ。いろんなものが、僕達をつぶしにかかる。その中で、自分で自分を潰してしまう人だって少なくはない。悩むばかりで自分の才能を生かすことを忘れる。自分の可能性を探ることにさえ至らないことも多い。
そこにスキャットマンのメッセージがある。僕達一人一人が意味を持って生まれてきた。僕達一人一人にしかできないことがある。誰もが何らかの才能を持っている。それは自分としっかりと向き合うことできっと見つかる。
スキャットマンの曲を聴いたことがない人は、これを機会にCDを買ってほしい。
最後に、スキャットマンにありがとうを言いたい。ありがとう。ありがとう。