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ヌーディストは結構マジだ

 なぜかは良くわからないが、海外にはそこそこの数の「ヌーディスト」達のホームページがある。そこに掲載されている写真を見る限り、ヌーディストビーチというのも実在するようだ。しかし、ここでエッチなことを考えるのはよくない。ヌーディスト達にはそれなりの哲学がある。彼らの言い分はこうだ。

 まず、全裸でいることで互いを信用することができる。「包み隠さず」、互いの個性と欠陥を受け入れられる。全裸は肌を新鮮な空気にさらし、皮膚呼吸を活性化すると同時に人体の温度調節機能を高める。特に下半身につける衣類は不必要に生殖器の温度を高めるので、男性なら精子、女性なら卵子の製造活動を鈍くする。衣類は子供の教育によろしくない。衣類は子供達が自分の体に自信を失う最大の理由であり、異性に体の仕組みに対する好奇心をあおり、セックスを「禁断の果実」にしてしまう。

 正しいかどうかは別として、少なくとも彼らは徹底的に自然主義を追い求めているわけです。というか、自然主義を貫く一つの手段としてのヌーディズムがある。エロティシズムはかけらもない。それが逆に恐いのだが。

 考えてみると僕も、温かければシャワーを浴びた後はタオルを腰に巻いてのんびりしてしまうタイプだ。他にもそう言う人は多いのかも。出張に出かけたサラリーマンが、ホテルで下着をすべて脱いで初めて解放された気分になる、というのも分かるような気がする。全裸でいることの解放感は、まあ、認めても良いかも知れない。

 しかし、現実的にはどうなのだろう。ヌーディストビーチの写真に写っている人達は、ついつい興奮してしまわないのだろうか。全裸で走り回る子供達の写真にも、やや不安を覚える。家の中での全裸が許されるのも、一人暮らしの間だけだ。年頃の娘がいるおじさんは、そうもいかない。もちろん、年頃の息子がいるお母さんも同様だ。

 要するに僕達が生きる社会では裸は猥褻であり、罪なことになっているのです。人間はすでに「完全に自然に帰る」ことなんてできない状態になっている。必死にヌーディスト活動を展開する人々の熱意は分からないでもない。ただ、やっぱり、なんというか、こう……極端だな、という感じだね。