2010年5月 Archives

英雄の条件(2000)

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 イエメンで起きた米国大使館包囲事件で、大使らの救出に向かった米国軍のチルダー大佐が市民に向けて発砲した罪に問われるという物語。裁判でチルダー大佐を弁護するのは、かつてベトナム戦線でチルダーに命を救われたホッジ大佐。しかし、チルダーの反撃が実際に不可欠であったことを証明するのは困難を極める……。

 米国のプロパガンダ映画とも言えるのだが、裁判のシーンは臨場感があって楽しめる。米国の裁判はいつもこんなに劇場型なのだろうかと、やや疑問にも思うが……。ガイ・ピアースが演じる検察が、とてもいい。

 最後の最後に「それでひっくり返ったの?」という突っ込みをする人もいるようですが、僕としてはそれもありかと。つまり、事実が不足した状態で争われる裁判は、常に心証が大事。その点では納得がいくと思う。

 アメリカ嫌いな人は観ない方がいいかもしれません。

幸せのちから(2006)

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 ウィル・スミスとその息子、ジェイデン・スミスが出演。父が貧しい高卒のホームレスから大手証券会社に採用されるまでを描いた物語です。ルービックキューブが出てくるところからすると、80年代の前半が舞台なのでしょう。

 要は苦労に苦労を重ねて、最後に成功する、という話。子どもを連れたホームレスというのはあまりいないので、その点で貧乏の惨めさがよく伝わる。しかしまた、子どもがいたから頑張れた、とも言えるかもしれない。実際、主人公が子どもに諦めないよう諭しつつ、自分に言い聞かせているような場面もあった。

 クリス・ガードナーという実在する人物の体験をもとにしている。主人公がもともと数学の才能がある、というのがポイントかもしれません。良く言えば「心温まる話」だけど、悪く言えば「うまく行き過ぎ」な感じもするかな。今時の日本のワーキングプアはこのような作品をみて、どう感じるのだろうか。努力をすれば報われる、と思えるのだろうか。

 前作は売れない発明家が主人公だったが、今回は同じ人物がヒット商品で大もうけしている、という状態からお話が始まる。夜の間だけ博物館に展示されている人形に生命を与える魔法の板が、前作のニューヨークからワシントンDCにあるスミソニアン博物館に持っていかれてしまった……という物語。前作を観ていないと、話に入っていくのが若干難しいかな。

 それにしても楽しい。

 博物館の人形が動き出すという設定が、こんなに笑えるものだとは思ってもみなかった。前作に続いて、いろんなキャラクター(NYの博物館から移転された物も含めて)が登場して大暴れします。そのハチャメチャぶりが前作よりもエスカレートしていることもあって、続編なのに新鮮さが盛りだくさん笑えます。

 主役を演じるのはやはりベン・スティラー。今回は助演でエイミー・アダムスがスミソニアンにあるアメリア・イヤハートとして出てきます。「魔法にかけられて」でもそうなんだけど、どうやらこの女優はさわやか系な人物が似合うようですね。ちなみに「フレンズ」にも登場するハンク・アザリアがちょっと間の抜けた悪役で、これもそこそこにいけます。

 肩の力を抜いて観ましょう!
 

魔法にかけられて(2007)

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 ストーリーの最初はアニメのおとぎ話で始まり、王子様と幸せに結婚する筈だった森のお姫様が、魔女の意地悪によって現代のニューヨークに送り込まれてしまうという物語。姫を追って王子もNYに登場、魔女の差し金である王子の付き人も同時にやってきて、ハチャメチャな展開になる。

 アニメの世界が現実の世界とクロスするという発想が楽しい。現実のNYでも、お姫様が歌うと動物たちが部屋の片付けに協力してくれる、といったファンタジックな展開が笑える。街中がミュージカルの1シーンに参加する辺りも同じことが言える。

 ただ、ストーリーのシンプルさからすると、ちょっと上映時間が長いかも。最後の方に突入してから、いい意味で裏切ってくれるのだけど、そこに至るまでがややくどい。

 物語のメッセージは悪くない。泣ける、とは言わないけど、観た後にすっきりとした気分にはなれるかもしれません。

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