グラン・トリノ(2008)

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 朝鮮戦争での壮絶な体験を持つ老人と、アメリカに移住したアジア系移民の交流を描いた作品。ギャングの一味にされそうなタオという少年を、主人公がツッケンドンに扱いながらも少しずつ育てていくという展開です。

 主演がクリント・イーストウッドとあって、頑固で不器用な老人の味がよく出ている。この主人公が子供や孫達に疎んじられるのも、なんだかリアルな雰囲気がある。アメリカに限らないよね、そういうの。

 移民がギャング化するという現実はおそらく日本でもあるのではないかと考えると、この作品が「アメリカの現実を描写している」と感心している場合ではないのかもしれない。この作品はコテコテの頑固老人と移民という組み合わせで手際よくストーリーを転がしていくわけだけど、そこに救いがある。だから見ていられるというか。

 現実はもっともっと乾いてしまっているのかもしれないと考えると、やりきれないものがありますな。

 主人公以外はほとんどが無名の役者。その割には演技がうまいと感じるのはなぜでしょう。脇役でも、ギャングの2人がメチャクチャいい感じです。

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This page contains a single entry by Kat Hara published on 2009年7月20日 12:26.

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