2008年12月 Archives

 故郷クリプトン星の様子を確かめに地球を去ったスーパーマンが、5年ぶりに帰って来た。という設定。かつて想いを寄せていたロイス・レインは1児の母親になっていた、というところで愛の苦悩も描かれる。勝手に「スーパーマン」のリメークだと思っていたのだけど、ストーリーとしては一応、過去の作品を引き継いでいるわけです。

 僕の評価としては「外すことはなかったけど、期待を超えるほどのものもなかった」というぐらいか。ヒーロー映画というのは「明るい派」と「暗い派」があって、スーパーマンは本来は前者なんです。ちなみい後者はバットマン、スパイダーマンなどがある。

 そういう視点でいうと、残念ながらこの作品はスーパーマン本人の葛藤を描くのにしつこすぎて、ちょっと明るさが薄れてしまっている。ついでに言うと、これだけのストーリーにしては長い。基本的にスーパーヒーロー映画はシンプルさが決め手だと思う。

 CGのおかげで特撮にありがたみがなくなった昨今において、スーパーマンほど難しい映画もないだろう。画面で人が飛ぶのは当たり前なのだから。だから人間ドラマを描こうと必死になってしまったのか。時代設定にも苦しさがある。何しろジミー・オルセンの服装が……。

 ちなみにキャストは過去のシリーズからは総入れ替え。ほぼ全員が丁寧に過去のキャストの味を再現している。不気味なほどに。それがいいのかどうかはよくわからないが、レックス・ルーサーを演じたケビン・スペイシーなどは、むしろもったいなかったのではないだろうか。

コンスタンティン(2005)

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 主人公は悪魔払いの専門家。その昔に自殺を試みたため、絶対に天国に行くことはできないという宿命の持ち主である。悪魔払いの仕事を続けているうちに、これまで天国と地獄の間でバランスがとれていた現世に微妙な異変が起きていることに気づき……。というところから始まる。

 この作品はキリスト教で言うところの天国と地獄、あるいは天使と悪魔といった概念をベースにしている。だから、その辺りに詳しくない人がみると、中途半端なオカルト映画のように感じてしまうかもしれない。全体的な印象としては「まあこんなもんか」といった感じ。ホラー映画にもドラマにもなれなかった中途半端さがちょいと残念。かといって前衛的というわけでもないので。

 最後の方でサタンが登場するというのがいい。役回りでは天使のガブリエルが渋い。コンスタンティンが救うアンジェラという人物の過去もうまく織り込まれている。しかし、主人公の葛藤をもう少し丁寧に描いてほしかったかな。

 原題は「Rumor Has It...」。主人公はまだ少し迷いつつも結婚を決めた女性のジャーナリスト。ある日、幼い頃に亡くなった母親が結婚式の直前に駆け落ちしていたとの噂を聞き、その駆け落ちの相手を捜して、見つけて……というところから始まる。

 この「母親が結婚式の前に駆け落ちした」というのは、実はダスティン・ホフマン主演で有名な映画「卒業」のモデルになっている、という設定になっている。つまり主人公が見つける母親の駆け落ち相手こそが、「卒業」でホフマンが演じる主役のモデルなのであるというわけ。

 ストーリー展開はラブコメディーによくあるパターンだとは思うけど、それぞれのキャラクターが背負う過去がうまい具合に絡み合っていて楽しい。一人一人の恋愛や結婚に対する思いを想像させるものがある。素直に笑える場面もそれなりに盛り込まれている。

 主役のジェニファー・アニストンは「フレンズ」のレイチェルがそのまま映画に登場しているようなキャラクター。「フレンズ」に登場する俳優が映画に出ると、だいたいキャラがそのまんま。この作品もご多分にもれずそうでした。なのでアニストンの名演技にはあまり期待せず。でもそこそこに楽しめる。ケビン・コスナーやシャーリー・マクレーンの演技に支えられているなぁ。

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