2008年4月 Archives

バス男(2004)

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 こんなに邦題で台無しにされている映画も珍しい……。原題は主人公の名前をそのままタイトルにしていて、"Napoleon Dynamite" である。それで良かったのに、と思っているのは僕だけではないだろう。

 舞台は米国のアイダホ州。ナポレオン・ダイナマイトという、ひたすらイケテない少年の日々を綴っている。鬱屈した状態が延々と続くのだが、「そろそろ何かが起きるのではないか」という期待を持ってみてしまった。

 それが裏切られたような、裏切られていないような……。それ以上はネタバレになるので書かないが、まあしかし、こんなにダルい描写を延々と続ける映画は珍しい。前衛的であるともいえる。

 アイダホ州の人々がこの映画をどう受けているのか、気になるところ。

 それにしても本当に、不思議な雰囲気の映画です。

 なんで邦題がこんなヘタレなタイトルになってしまったのかはよくわからないが、映画そのものは80年代を代表するコメディーの名作だと思っている。もう20年も前の映画になってしまったけど、違和感なく楽しめる。ズムンダという仮想のアフリカの国は、ちょいとあり得ない感じだが、それも笑えるのでまたよし。

 物語はズムンダという国の王子が許嫁と結婚させられるのに抵抗して、お嫁さん探しにニューヨークにやってくる、というところから始まる。身分をかくして貧乏学生として生活する王子が直面する数々のハプニング、そして恋。金や身分よりも愛が大事だというわかりやすいテーマなんだけど、笑いを交えてうまく伝えていると思う。

 この作品ではエディー・マーフィーが主人公以外にも3人分ぐらいの脇役で登場する。付き人を演じるアーセニオ・ホールも複数の役で登場。型にはまらずいろんな役を演じられるところから、彼らは本当の意味での俳優なのだな、と痛感する。今回は特にエディー・マーフィーが育ちの良いしゃべり方をするのが印象的だった。

 思いっきりおバカ系の青春映画だ。時代背景は70年代後半らしい。伝説のハードロックバンド(?)、KISSのコンサートを観に行くために高校生バンドの4人組が旅に出る、という設定。当然、その童貞、いや道程ではいろいろなハプニングに見舞われる。かなりわかりやすいが、個人的にはこういうのは好きだ。

 ところどころに映像や音楽の作り込みがヘボく感じられる場面もあるけど、その辺は勢いで乗り切れるでしょう。個人的には4人組の中でもトリップという名前のもっともバカなキャラがいいと思う。こんなに100%なバカは存在しないはずだが、映画の中なので、こういうのもありだろう。

 全体的に展開が、ありえねー、という感じ。それも含めて楽しめる。

 ちなみに4人組の一人はエドワード・ファーロングが演じています。「ターミネーター2」でジョン・コナーを演じている人ですね。成長すると、こんなに顔つきが変わるものですか……。うーむ。

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