2008年3月 Archives

いまを生きる(1989)

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 1959年、アメリカのニューイングランド地方にある全寮制高校を舞台にした話。厳しい制約の中で親の意向に答えるために超一流大学への進学を目指す男子生徒らと、型破りな授業で指導する英語教師の交流を描いた。主演はロビン・ウィリアムズ。この人は本当に演技の幅が広いよなぁ、と感心。

dps.jpg アメリカの学校というと日本に比べると自由度が高いようにも思われるのだろうけど、エリートを多く輩出しようとする私立の学校はそうでもなくて、キリスト教的価値観もあって実はけっこう厳しい。この映画を見ていると、そんな現実が見えてくる。時代が1959年というのも、もちろんあるのだけど。


 親の厳しさに子供が苦しむという構図は日本の一部の家庭にもあるだろうし、そういう意味では世界的にうけるドラマに仕上がっていると思う。男子高校生の青春模様がよく描写されていて、若さっていいなぁ、とおじさん的に感じてしまったのであった。

 ロビン・ウィリアムズが演じるキーティング先生は、授業を通じて「自分で考えられるように」と子供たちの想像力を養おうとする。そのために周囲から冷やかされたり、批判を受けたりもする。それでも自分なりのやり方で子供たちと接するキーティング先生の姿には、心をうたれるものがある。

 ちょっとしんみりできる、名作だといえるでしょう。

 こういうの大好き。とにかく楽しい。

 起業などいろんなことに挑戦はするものの、どれも成功しないラリーという男が主人公。バツイチで息子と暮らすものの、安定しない生活が子供のためにならないと前妻に諭されて、博物館の夜間警備員の仕事に就くところから物語が始まる。そして、ある魔法の効果で博物館の展示物が動きだし……という展開。

02-copy.jpg 主人公を演じるのはベン・スティラー。この俳優は本当に「どこでもいそうな、ちょっと間が抜けた男」を演じるのがうまい。ただそれだけなら、これほどいろんな作品に起用されないと思うのだけど、作中の「ありえねー!」という出来事に対するリアクションにもたけている。ちょっと大げさだけど、だからこそ面白いというか。


 ちなみに蝋人形のルーズベルトはロビン・ウィリアムズが演じている。途中まで気づかなかった……。ある意味、これもロビン・ウィリアムズの演技力ならではのことかもしれない。

 実はジェデディア・スミスという開拓者のミニチュアはオーウェン・ウィルソンで、前妻の知り合いというちょい役でもポール・ラッド(テレビコメディーの「フレンズ」でフィービーと結婚する人)が出ていたりと、かなりの豪華キャスト。

 そこまで役者をそろえてしまうとまとまりが悪くなりそうなのだけど、不思議とこの映画は嫌みがなく、ひたすら楽しい。夢と現実の間にユーモアを挟むという手法がいいのかもしれない。

 かなりお勧めできると思います。

アイ・スパイ(2002)

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 エディー・マーフィーが演じる世界チャンピオンで無敵のボクサーと、オーウェン・ウィルソンが演じるやや落ちこぼれ気味のスパイが主人公。スパイ・アクション映画にありがちな凸凹コンビだが、2人ともコメディアン色が強い役者だけにバランスが悪いのではないかな、と感じる場面もある。あるサイトの評では「ボケ同士」と表現されていたが、まさにその通りで、時々疲れる。それを除けばかなり楽しめると思う。

ispy-small.jpg 話は肉眼でもレーダーでもとらえられない最新型の戦闘機がテロリストの手に渡り、主人公の2人が奪還に向けて舞台のブダペストに向かうところから始まる。展開のテンポはいい感じだと思う。


 エディー・マーフィーはなかなかの役者だなぁ、とこの映画をみていて改めて思った。彼が演じるのはわがままなボクサーなのだが、世界チャンピオンとあって、決してアホではない。その辺を踏まえた人物になっている。うーむ、大したものだ。

 スパイ映画ならではの小道具も登場するし、スパイの世界でもエリートと落ちこぼれがいるという構図が楽しい。そう言う意味で、カルロスというキャラがいい味を出している。あまり期待していなかったこともあって、予想していたよりは楽しめた。お勧めです。

ラッシュアワー3(2007)

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 ジャッキー・チェンとクリス・タッカーの組み合わせで展開するドタバタ劇。中国マフィアの親玉に関する情報を追って、2人がパリへ……という流れ。ジャッキー・チェンが主演の片割れなので、当然、アクションが盛りだくさんになっている。それにしてもジャッキー、老けちゃったなぁ。

rushhour.jpg 実はこのシリーズは第1作も第2作もみていない。良質な作品ならそれでも大丈夫だろうと思ったのだが、そうでもなかった。もうちょっと主人公2人の関係を象徴するようなエピソードを盛り込んでほしかったような……。求め過ぎだろうか。


 この作品、真田広之も登場します。ジャッキーとは育て親が同じで実質的には兄弟、という設定。しかしこの設定を生かすエピソードが足りないような。ジャッキーが途中で語ったりもするのだけど、ちょいと薄い。

 というわけで、ストーリー展開には期待せずに、リラックスしてアクションだけを楽しむのがいいと思う。ストーリーの大半はパリが舞台。個人的にはここで登場するおかしなタクシーの運転手が好き。ある意味、活躍し過ぎでもあるのだが。

 恋愛カウンセラーである主人公が、クライアントを巻き込みながら自らの恋を成就させようとする物語。恋愛カウンセラーといっても大したことはしていないような気がするのだが、それはちゃんと伏線として後で生きてくる。

hitch-1-tm.jpg

 まったりと見られるラブコメディーと言って良いでしょう。そこに主人公が恋愛カウンセラーであるというひねりがある。恋愛カウンセラー自身の恋愛とはいかなるものかという、視聴者の関心を上手く引きつけながら話を進めていると思う。

 登場人物ではウィル・スミスが演じる主人公にアドバイスを受けるアルバートというキャラクターがいい味を出しています。むしろアルバートが主人公だった方が良かったような気がする。アルバートと彼の意中の女性を巡る展開の方が、主人公のお話よりもよほど面白い。

 というか、ウィル・スミスという役者がまとも過ぎて、キャラが立たないのでしょう。個人的にはマット・デイモンもこのタイプだと思う。主人公がぼんやりとした存在で終わってしまうのが、この映画の唯一の残念なポイントだったかもしれない。

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